#13新社会人に贈る言葉

新社会人に何かひとこと、、、とか思うのだけど、身近な人たちに個別に語りかけようとすると、言葉があふれてしまって、とんでもなく長くなりそうで、諦めました。

でも語りたいことがあるので、この場を借りて、簡潔に何か書こうと思います。

 

卒業式の日に君らは、「今日で自由な学生生活が終わり、社畜生活が始まる」なんて自嘲気味に言っていたけれど(そしてあのときは、僕も笑って聞いていたけれど)、社会にでて、何かに属して、何かのために責任やリスクをとっては働くことを、不自由だなんて僕は思わない。
反対に、いくらでも時間があったって、それこそ何時まで寝ていても許される生活をしていたって、それを自由だなんて僕は思わない。‬

 

エーリッヒ・フロムやアリザリア・バーリンを引用するまでもなく、「自由」ってのはそういう生易しいもんではないです。

何かから束縛されないという「消極的な自由」よりも、自分の仕事、自分の役割を果たし、そして日常的な選択や意思決定の全てが、自分自身の意思に基づいていること、自分自身をちゃんと律した状態にあること、そういう「積極的な自由」こそが、本当の自由であると思います。

 

なんていうのは先人たちの受け売りですが、この歳になって、この自由論に、心の底から共感するのです。
そしてそういう意味において、君らはまさにこれから、、自由を手に入れていくのだと、思うのです。

本日からは、ビジネスパートナーであり、友人であり、ライバルとしてよろしくお願いします。

横浜の街を見下ろす小高い丘の上から、心より、おめでとう。